NHKニュース

最高検の質問に事実伝えず
大阪地検特捜部の主任検事が押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして逮捕された事件で、最高検察庁がことし5月、フロッピーディスクのデータをめぐって文書を通じて質問したのに対し、当時の特捜部長は主任検事がデータを書き換えた事実を伝えていなかったことが、検察関係者への取材でわかりました。最高検は、23日に続いて24日も当時の特捜部長らから事情を聴いて対応に問題がなかったか調べています。

中国船船長の釈放決定 送還へ
沖縄県尖閣諸島の日本の領海内で中国の漁船と海上保安庁の巡視船が衝突し、漁船の中国人の船長が逮捕された事件で、那覇地方検察庁は、船長を処分保留のまま釈放することを決めました。釈放の理由について那覇地検は「わが国の国民への影響や日中関係を考慮すると、これ以上身柄を拘束して捜査を継続することは相当でないと判断した」としています。中国政府のチャーター機が24日夜、沖縄の空港に到着する予定で、船長は釈放の手続きが済みしだい、中国へ送還されることになります。

“処分は検察だけで決めた”
検察関係者によりますと、処分保留のまま釈放する方針は、24日午前、那覇地方検察庁と福岡高等検察庁の幹部が東京の最高検察庁に集まり、協議をして決めたということです。24日に協議を行うことは数日前から決まっていたということです。また釈放することを決めた理由について、検察幹部は「起訴することができる証拠はあるが、人の命が失われたような重大な事案ではなく、国民生活や日中関係などを考慮して早期に釈放すべきだと考えた。今回の処分は検察庁だけで決めた」と話しています。

検察OB 外交的判断で問題
那覇地検が中国人の船長を処分保留のまま釈放することを決めたことについて、元東京地検公安部長の若狭勝弁護士は「事件捜査としては、こう留期限まで5日も残して釈放するのは異例だ。那覇地検は、釈放の理由について『国民の利益や日中関係を考慮したなかで、捜査を継続するのは相当でない』と発表したが、検察がこうしたことを独自に決めたとすれば、捜査機関が外交的な判断を行ったことになり問題だ」と述べました。そのうえで「実際には政府が中国側の反応やフジタの社員が中国で拘束されたことを受けて、高度な政治的理由から判断し、それに基づいて釈放が決まったと考えるのが自然だ」と話しました。

谷垣総裁 きちんと検証すべき
自民党の谷垣総裁は、記者団に対し、「那覇地検は『日中関係を考慮すると』と言っているが、捜査機関が言うべきことではない。政治的判断を加えた末に、このような結論になったのであれば、政府が国民に説明責任を果たすべきだ。政府は、『国内法に基づいて粛々と処理する』言っていたのだから、今度の処理はふに落ちず、腰くだけになったのではないか。中国の圧力に屈したという印象はよくない。こういう問題を不透明、あいまいにしておくのはよくないので、きちんと検証する必要がある」と述べました。

台風北上 小笠原諸島暴風域に
強い台風12号は小笠原諸島を暴風域に巻き込みながら北上しています。25日は、東日本や北日本の太平洋側でも沿岸部を中心に非常に強い風が吹くおそれがあり、気象庁は暴風や高波などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

大相撲秋場所 13日目の結果
大相撲秋場所は13日目です。横綱白鵬大関把瑠都に勝って連勝を「60」に伸ばしました。中入り後の主な勝敗です。▽時天空○(寄り切り)●高見盛琴奨菊○(寄り切り)●鶴竜稀勢の里○(押し出し)●徳瀬川▽阿覧○(はたき込み)●栃煌山安美錦●(引き落とし)○魁皇日馬富士○(送り投げ)●琴欧洲白鵬○(上手投げ)●把瑠都


Powered by RSS2LOG