NHKニュース

2人に内部被ばく
福島第一原子力発電所の3号機で被ばくした作業員3人の状態について、詳しい検査を行った千葉市放射線医学総合研究所が、25日夜、記者会見し、2人に内部被ばくがあるものの治療が必要なほどではなく、皮膚については、やけどと同じような治療を行うことになるとする検査結果を明らかにしました。

首相 事態収拾に全力挙げる
菅総理大臣は、25日夜、東北関東大震災の発生から2週間たったことを受けて記者会見し、福島第一原子力発電所の事故について、「予断を許せる状況には至っていない」と述べたうえで、高い緊張感を持って事態収拾に全力を挙げる考えを強調しました。

福島第一原発 収束へ出口見えず
大震災から25日で2週間、冷却機能が失われ深刻な事態に陥っている福島第一原子力発電所は、事態の収束に向けて出口の見えない状態が続いています。放射性物質の漏えいが止まらないなか、24日夜、3号機で見つかった高濃度の放射性物質を含む水について、経済産業省原子力安全・保安院は、原子炉の中の核燃料が壊れ、何らかの形で放射性物質が漏れ出した可能性が高いという見方を示しました。原子力の安全の基本である放射性物質を外に漏らさないための閉じ込め機能が十分に働かないなか、事態の進展を食い止めるための対応が急がれています。

1号機と3号機に真水を注入
深刻な事態が続いている福島第一原子力発電所では、原子炉などを冷やすために入れている海水に含まれる塩分が、今後、冷却機能の復旧に影響するおそれがあるとして、東京電力は、25日午後、1号機と3号機の原子炉に海水に代えて真水の注入を始めました。

福島・大熊町 別の市に移転へ
福島第一原子力発電所の事故を受けて、町全体が避難指示の対象となった福島県大熊町は、現在役場の機能を置いている場所から60キロほど離れた福島県会津若松市に、住民たちとともに役場機能を移転することを決めました。

残って居住続ける人も支援へ
枝野官房長官は記者会見で、福島第一原子力発電所の半径20キロから30キロの範囲の地域で住民に自主避難を促すよう地元自治体に指示したことについて、この圏内で日常生活が可能な地域もあるとして、残って居住し続ける人に対しても、国として支援を続ける考えを示しました。

都市対抗野球 秋開催に変更
毎年、夏に東京ドームで行われる社会人野球の都市対抗野球は、大震災の影響で開催時期を秋に変更することが決まり、試合会場も東北と関東以外で行うことが、今後、検討されることになりました。


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