NHKニュース

東電会長 原子炉の冷却に全力
事態収束の兆しが見えない福島第一原子力発電所の事故について、東京電力勝俣恒久会長は、30日午後、記者会見し、まず原子炉の冷却に全力を挙げるとしたうえで、「国民に解決への道筋を示した工程表のようなものを出していきたいが、今は不透明なことが多くて、申し上げる段階には来ていない」と述べました。

原発 厳しい復旧作業の現場は
深刻な状態が続く福島第一原子力発電所の中で復旧作業の方針を決めている、東京電力の現場責任者の1人が、初めてNHKの電話インタビューに答え、強い放射線による厳しい復旧作業の実態を語るとともに、作業の長期化で、今後、作業員の確保が難しくなるという見通しを示しました。

東電 作業員の環境改善進める
福島第一原子力発電所の復旧作業に当たっている作業員が厳しい環境に置かれていることについて、東京電力は、これまでおよそ600人が寝泊りしていた態勢から、3分の2の200人ほどに絞り込んで、第二原発などに移動させ、環境の改善を進めていると説明しました。

仏の原子力企業CEOが来日
深刻な事態が続く福島第一原子力発電所で、高濃度の放射性物質に汚染された水を除去する作業を支援しようと、フランスの原子力企業「アレバ」のトップ、ロベルジョンCEO=最高経営責任者が、30日、専門家チームとともに来日しました。

福島第二原発1号機で一時煙
原子炉が安全に停止しているとされる福島第二原子力発電所1号機で、30日夕方、タービンのある建物の電気設備から煙が出ているのが見つかりました。煙はまもなく止まり、東京電力は電気設備のトラブルとみて原因を調べています。

震災 避難所生活は17万人余
東北関東大震災では、避難所で今も生活を続けている被災者が、岩手・宮城・福島を中心に17万3000人余りとなっています。

こうのとり任務終え大気圏突入
国際宇宙ステーションに物資を届けた日本の宇宙輸送船「こうのとり」は、30日、予定どおり大気圏に突入し、ほぼ燃え尽きてすべての任務を終えました。「こうのとり」には、東北関東大震災の被災地復興への願いが込められた折り鶴が載せられたということです。


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