NHKニュース

記録的豪雨 引き続き警戒を
29日から猛烈な雨が降り続いた新潟県福島県では降り始めからの雨量が7年前の「新潟・福島豪雨」を上回り、記録的な豪雨となりました。これまでの雨でしばらくの間は、川の増水が続くおそれがあり、気象庁は川の氾濫や土砂災害などに厳重な警戒を続けるよう呼びかけています。

長野で記録的短時間大雨情報
気象庁によりますと、長野県の喬木村付近ではレーダーによる解析で、午後6時半までの1時間におよそ90ミリの猛烈な雨が降ったと見られます。気象庁は「記録的短時間大雨情報」を出して今後の雨に一層、厳重に警戒するよう呼びかけています。

豪雨で2人死亡4人行方不明
この豪雨によって新潟県で2人が死亡したほか、新潟県福島県で合わせて4人が行方不明になっています。

避難指示・勧告 最大で41万人に
この豪雨で、新潟県福島県には、最大でおよそ41万人に対して避難の指示や勧告が出されました。これまでに新潟県三条市で避難勧告が解除されるなどしましたが、依然としておよそ25万6000人に避難の指示や勧告が出されています。このうち新潟県では、五十嵐川の堤防が決壊した三条市ですでに避難勧告が解除されましたが、引き続き1万人余りに避難指示が出されるなど、12の市と町の25万人余りに避難の指示や勧告が出されています。また、福島県では7つの市と町の5300人余りに避難勧告などが出されており、午後6時現在で、新潟と福島の2つの県で避難の指示や勧告が出されているのは、合わせておよそ8万3000世帯の25万6000人に上っています。

11棟全壊 浸水3000棟超
今回の豪雨で、新潟県では11棟の住宅が全壊する被害が出たほか、新潟県福島県で合わせて3000棟を超える住宅が水に浸かりました。このうち新潟県では、三条市南魚沼市、それに柏崎市で11棟の住宅などが全壊しました。また魚沼市や阿賀町で住宅など合わせて715棟が床上まで浸水したほか、新潟市魚沼市、そして田上町などで合わせて1926棟の床下が浸水しました。一方、福島県では、只見川が氾濫した只見町で少なくとも100棟が床上まで水に浸かり、床下が水に浸かった住宅も250棟を超えています。このほか、金山町や会津坂下町などでも住宅が水につかる被害が相次ぎ、福島県内の被害は、合わせて400棟を超えています。新潟県福島県を合わせるとこの豪雨による住宅の浸水被害は3000棟を超えています。

“知事発言 引き金の可能性”
メール問題を調査している九州電力三者委員会の郷原信郎委員長は、30日午後7時から福岡市内で記者会見し「古川知事の発言が引き金になってメール問題につながった可能性がある」と述べました。そのうえで郷原委員長は「事実関係に微妙なところがあるので、今後、本当のことを明らかにしていく」と述べ、事実関係をさらに詳しく調べる考えを示しました。第三者委員会は、古川知事の発言も踏まえながら、メール問題を引き起こした原因や背景などを詳しく調べてことし9月下旬に調査結果をまとめることにしています。

被災地の消防団が活動報告
東日本大震災の被災地で、困難な状況のなか、住民の捜索や避難誘導などに当たった消防団員の活動報告会が東京で始まりました。


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